PRP(多血小板血漿)とは
血小板を凝集して損傷部に注入することで自然治癒力を高め、治癒を促すという治療法です。
PRPとは、Platelet Rich Plasma(多血小板血漿)を意味し血液中の血小板を濃縮した高濃度の血小板のことです。血小板に含まれる成長因子には、損傷部分を治癒する働きがあります。
血小板の働き
再生医療に重要な、毛包の成長や脂肪造成、血管造成、細胞外基質の構築を促進する働きがある成長因子を分泌するため、皮膚科の疾患やアンチエイジングに効果があるとされています。
PRPに含まれる再生医療に重要な成長因子
VEGF(vascular endothelial growth factor:血管内皮細胞増殖因子)
・PDGF(platelet deprived growth factor:血小板由来増殖因子)
・TGF-β(transforming growth factor-β:形質転換増殖因子)
・EGF(epidermal growth factor:上皮成長因子)
・FGF(fibroblast growth factor: 線維芽細胞増殖因子)
・IGF-1,-2(insulin like growth factor1、2:インスリン様成長因子-1,-2)
・MMP-2,-9(Matrix Metalloproteinase 2,9:マトリックス分解酵素-2,-9)
・I L-8(interleukin 8:インターロイキン-8)
PRP治療の効果
整形外科領域の治療や不妊治療などでも用いられますが、当院で提供するPRP治療に期待できる効果はこの3つに特化しています。
PRPによるエイジングケア
PRPは線維芽細胞を刺激し、肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンを作り出します。この働きにより美容医療にPRPが応用されるようになり、PRP療法によって肌のハリの回復、目尻・額・眉間・マリオネットライン・法令線などのシワが浅くなり、毛穴が引き締まったなどと数多くの報告がなされています。
注入可能部位
PRP治療のメリットと注意事項
メリット ・自分の血液を使用するため副作用がほとんどない ・ダーマペンとの相性が良く、併用で高い効果が期待できる ・メスを使わず、負担が少ない ・ダウンタイムが短い
注意事項 ・施術直後はお化粧をせず、日焼け止めのみご使用可能です。 ・洗顔は、治療の6時間後まで避けてください。 ・PRP療法を行った当日から数日後に頭皮に軽度の疼痛が残ることがあり、 頭皮に一過性の発赤やかゆみ、脱毛を生じる可能性があります。 ・PRP注入による内出血は1〜2週間で吸収されます。